『Begin』編集長・光木拓也が語るバブアーの魅力

『Begin』編集長・光木拓也が語るバブアーの魅力

1988年に創刊した月刊ファッション誌『Begin』(世界文化社)は、こだわりを持つすべての男性のためのバイブル。これまでも世界各国の名作に脚光を当て、様々なトレンドを掘り起こしてきた本誌。バブアーが紙面に登場するとメガヒットが生まれてきました。『Begin』にとってバブアーはどんな存在なのか。光木拓也編集長に話を伺いました。

由緒正しいブランドなのに今の気分にマッチする。その懐の深さこそバブアーの魅力

「バブアーの出自はワークウェア。だから、男の基本服としての源流にあるブランドだと思っています。歴史に裏付けされた蘊蓄もたくさんあって、うちの読者が好むベーシックなブランド。ただ、そこで終わらせたくないというのが本音です。今のファッションにどう映えるか、今の気分にどう適するのか。どんな効能があるのか、他紙にはない取材力で新しい魅力を発見することが、Beginの使命です。

例えば、“ブリ注入”。これは、『BB100(その年に流行したモノ・コトをオールジャンルで紹介するBeginの名物企画)』で、バブアーを1位に選出した2012年2月号に登場したキャッチコピーですが、ようは英国(ブリティッシュ)ブランドであるバブアーを一枚羽織るだけで今ドキの大人っぽさを演出することができる、その年の流行語「ラブ注入」に引っかけてこのひと言に込めました。一世紀以上にわたって愛され続けている、トラディショナルなブランドでありながら、現代のファッションとしても通用する。フィールドジャケットの元祖と言ってもいいぐらい由緒あるブランドなのに懐の深さは流石ですね」

本質を守りなりながら、ポジティブにバブアーの〝今〟を伝える

2010年の『エディフィス別注復刻ビデイル』、2011年『モダナイズバブアーのSLシリーズ登場』、2017年の『ノンオイル春軽バブアー』。これが光木編集長の記憶に残る、『Begin』でのバブアーが読者に刺さったBEST 3。「セージグリーン一辺倒だったバブアーに、マリーンティストのネイビーが登場したり、ワックスドコットンではないモデルが大充実したり。2010年以降はバブアーにとって転機の連続でした。とはいえ、セージグリーンやワックスドコットンは、ブランドのアイコン的要素。古くからのバブアーファンに対して、こうした変化がブランドの本質に則した進化であると、『Begin』を通して、前向きに伝えることができたという自負はあります。それからバブアーの飛躍を予言し、なぜ今バブアーなのかをブランドの歴史や魅力を総力取材した2011年10月号の大特集。ここからはじまる『Begin』との濃密な関係が、バブアーにファッションとしての魅力を導き出すきっかけになった、そう言ってもらえたら嬉しいですね。これからも『Begin』は二人三脚で、バブアーの今を、世の男性に向けて発信していきたいと考えています」

今まで「Begin」に掲載いただき、反響の大きかったアイテムはこちら

光木 拓也 Takuya Mitsuki

1977年生まれ。Begin編集部副編集長を経て、2017年10月より現職。
形式にとらわれない自由な発想で数々のコラボ企画を立案し大ヒットさせるなど
雑誌の枠を超えて多方面で活躍中。熱狂的なベイスターズファン。Barbourはビューフォートを所有。

Photo:Hidetaka Yamada Interview & Text:Kazuhiro Watanabe