両ブランドのファンはもちろんのこと、ファッション通からも高く評価されてきた、バブアーとキャプテン サンシャインとのコラボレーションが今季も実施されます。さて、実際のアイテムはどういった仕上がりとなったでしょうか。その詳細をこちらで紹介していきます。
デザイナーの児島晋輔さんによる、ワークやミリタリーといったオーセンティックなウェアへの造詣の深さと、時代性を察知する鋭敏な感性のミクスチャーによって、服好きを魅了し続けているキャプテン サンシャイン。
ご本人もバブアー好きを公言し、今季で3回目となるコラボレーションとなります。ハイライトとなるのは、フロントに特徴的な4ポケットを備えた、ゆったり&ロング丈となる“FIELD COAT”。もちろん、今季ならではのマイナーチェンジを加えています。
最大の特徴は、これまで展開していた6オンスのワックスドコットンではなく、4オンスのライトウェイトワックスドコットンを採用している点。見た目の本格感はそのままに軽やかな着心地が特徴となります。
現代のトレンドにもマッチする、ゆったりしたAラインのシルエットは、羽織るだけで洒落感が加わること間違いなし。ライトウェイトになったことでレイヤードの幅が広まり、秋冬のプライオリティが高まることはもちろん、春先まで長いレンジで活躍してくれます。
バブアーが得意とするオーセンティックな面構えのコートが、キャプテン サンシャインの感性によってモダナイズ。その結果、トラディショナルな中にも洗練さを感じさせる佇まいに。そうした印象を増幅してくれるのが、シャツ&デニムといったてらいのない装い。いわば、男性の普段着として最もシンプルな組み合わせの上下にひと羽織りするだけで、見た目をがらりと変貌させる力強さが持ち味といえるでしょう。コートが備えるワークやミリタリー的な空気感が、正統派コーデにおける骨太な味付けとして機能してくれます。
※コート以外のアイテムはすべてスタイリストの私物になります。
本作は、着こなしのアレンジが効くディテールを備えています。まずは、裾のサイド部分。ボタンドのスリットとなっており、開け閉めが可能。ベンチレーションとしての効果だけでなく、開けたときはこなれ感、閉めたときはシャープ感、いずれの印象も演出できます。
ウエスト内部にはドローコードを装備。こちらも、シルエットを引き締めたり、緩めたりして楽しむことができるわけです。小ぶりの襟は、裏に備わるタブを閉めることで、スタンドカラーとしても着こなし可能に。ご覧のように、着こなしの幅を広げてくれる点でも興味深い仕上がりに。
ワックスドコットンを通常の6オンスからより軽快な4オンスに変え、ハウスチェックのライニングから無地のコットン素材に変更。さらにミリタリーライクな印象に。また、キャプテン サンシャインとのコラボレーションでは初めてとなる、ネイビーをラインナップしているのも見逃せないポイント。
Photo : Tomoaki Shimoyama Styling : Kazuyuki Tamura Hair & Make-up : Masa Kameda Text : Masashi Takamura Edit : Takuro Kawase