服好きで知られる俳優・光石 研さんの<br>愛用バブアーと「ゴールドスタンダード」

服好きで知られる俳優・光石 研さんの
愛用バブアーと「ゴールドスタンダード」

日本屈指のバイプレイヤーとして映画やドラマなど数多くの作品に出演し、唯一無二の存在感を放つ俳優の光石 研さん。一方で、古着やデッドストックに造詣の深い「服好き」としても知られ、雑誌や動画サイトなどで独自のこだわりを語る姿も人気を集めています。今回は、10年近く愛用しているというバブアーのジャケットをご持参いただき、その魅力を着こなしとともに語っていただきます。

基本になっているのは若い頃にハマったアイビーやアメカジです

― 光石さんというと、俳優としての存在感はもちろんですが、最近はスタンダードをセンスよく着こなすシックな大人というイメージがあります。もともと服はお好きなのですか?

「若い頃から服は好きですね。モテなかったから、そういうところでカッコつけていたんでしょうね(笑)。服に興味を持ち始めたのは中学二年生ぐらいです。近所のとっぽいお兄ちゃんに『カッコいいね』と言ったら『じゃあお前、これで勉強しろ』と、雑誌のメンズクラブを見せてもらったのが最初です。その後すぐにポパイが創刊されたことで、その二誌がファッションのバイブルになり、雑誌が提案するアイビー、アメカジの世界にどっぷりとハマりました」

― 創刊当時のポパイはアメリカ西海岸のカルチャーがメインで、当時は新鮮でしたよね。

「僕なんて、影響されすぎてスケボーまでやってましたからね(笑)。上京してからは、アイビーのほかにフィフティーズなども流行っていたので、古着をよく着ていました。シカゴ、サンタモニカ、VOICEとか、原宿の古着店によく通いましたね。ただ学生でお金がなかったので、デッドストックやヴィンテージにはとてもじゃないけど手が出せませんでした。当時話題になり始めていたリーバイス501のビッグEなども、欲しかったけど買えませんでしたよね。今思えば、無理してでも買っておけばよかったなと、ちょっとだけ後悔しています」

スタンダードで目立たない格好が好きです

― 服好きの王道を歩んでこられて、様々なアイテムにトライされてきたことと思いますが、現在はどのようなスタイルがお好みですか?

「実は40歳を過ぎてからも、相変わらず同じように、10代の頃に刷り込まれたような格好をしています。オーセンティックなダッフルコートなどもいまだに着ていて、2019年に出演した『デザイナー 渋井直人の休日』というドラマでは、ダッフルコートが役柄のアイコンになっていたので、プライベートではあえて着ないようにしていましたけれど、去年から今年にかけてはけっこう着ました。今日着ているポロカラー(ボタンダウン)のシャツも、ずっと好きで着ているブルックス ブラザーズです。キャンディストライプは好きな柄なので、この柄のシャツはたくさん持っています」

――私服の着こなしでも、ご自分に似合うスタイルを熟知していらっしゃるように拝見します。光石さんご自身が思う、自分らしいスタイルとはどういうものですか?

「いえいえ『自分らしいスタイル』というような大仰なものは全くなくて、本当にもういわゆる目立たないような格好をしているだけなんです。シャツを着て、その上にセーターを着て、チノパンをはいてというような。服を買う店もほとんど決まっていますし、スタンダードなものを着ているという感じですね。デザイン的に攻めている服を着ようという気も全く無いです。街を歩いていて振り返られるような服を着るのって、この歳ではどうかと思うんですよね(笑)」

ロンドンで見て以来、バブアーは憧れでした

人気動画企画「東京古着日和」でも着用していた私物のジャケットは、定番の“BEDALE”にワックス加工を施したウールツイード生地を採用したモデル。インにはハイゲージのニット、ボトムにはホワイトジーンズを合わせ、足元はグレーのスニーカー。さりげなく見えて、サイジングやボリュームバランスなどが計算されつくした上級者のスタイリングだ。

念願のバブアーは、機能性に富んだ定番の“BEDALE”

―ご愛用の“BEDALE(ビデイル)”は、いつ頃ご購入されたものなのですか?

「今から8年ぐらい前の、たしか11月頃だったかな。たまたま訪れていた九州で急に冷えた日があって、上着が必要になったのでセレクトショップで急遽、購入しました。バブアーはずっと欲しいと思っていて、憧れのブランドだったんですよ。1990年代の終わり頃にロンドンに旅行に行ったときに、冬だったんですけれど、ロンドンの街を歩いている男性が、ほとんどといっていいほどバブアーを着ていたのに驚いて。もうユニフォームなんじゃないかと思うぐらいで、カッコ良かったんですよね。その時も欲しいなと思いましたけど、当時は高かったので買えなくて、ハンチングだけ買って帰りました。その頃から恋焦がれていて、やっと8年前に念願がかないました」

― ボディはオーセンティックなワックスドコットンではなく、ワックス加工したウール素材のモデルなのですね。

「店にはワックスドコットンもあって迷ったのですが、こちらを選びました。買ってからけっこう頻繁に着ていますけれど、状態は今でもすごくいいです。ウールだからワックスドコットンに比べるとシワになりにくいし、着心地が柔らかいのも気に入っています。写真ではホワイトジーンズを合わせていますけれど、このジャケットを着るときは、だいたいポロカラーシャツにチノパンをはいて、革靴をあわせることが多いです。

実は僕の知り合いの助監督で、ワックスドコットンの“BEDALE”を愛用しているやつがいて、くたくたになった感じがすごくカッコいいんですよ。あまりに味が出ているので、古着店で買ったのかと聞いたら、いえ新品で買いましたと。『撮影現場でずっと着ていたら、こうなりました』って言うんですよね。めちゃくちゃカッコいいなと思いました。すごくおしゃれなやつなんです。こういうのを聞くと、ワックスドコットンを味が出るまで着るのもいいなと思っちゃいますね」

プレミアムラインの“BEAUFORT”は着たときの軽さが魅力

― 今回着用いただいた“GOLD STANDARD RIPSTOP BEAUFORT CASUAL”は、いかがでしたか?

「着心地がとても軽くていいですね。製品染めしたコットンの質感も好みです。それと、なんといってもバブアーならではのコーデュロイの襟がすごくいいですよね。僕はこの襟がものすごく好きで、やっぱりこれでこそバブアーだと思います。あれ、このフードの内側にある穴のようなものはなんですか?(狩猟時にフードを被っていても音が聞こえるようにしたディテールの名残をそのまま残しているという説明に)うわー、こういう薀蓄風のストーリーは、服好きの男性が飛びつきますよね。このフィッシングネットのような背裏も面白い。こういうクラシカルなディテールもとてもいいですね」

―光石さんならこのジャケットを、どう着こなしますか?

「今回はボトムはリジットのストレートジーンズを合わせましたけれど、それこそチノパンにも合いそうだし、こう着なきゃいけないというのはなさそうに思います。ダスティグリーンの絶妙な色合いも、合わせるアイテムを選ばなそうでいいですね。僕自身はネイビーが基本的に好きなんですけれど、バブアーに関しては絶対的にこのグリーンです。裏地にあしらわれるベージュのハウスチェックも好きで、表地のセージグリーンとのコントラストがたまらなく好きです。ただ、自分の持っている“BEDALE”がその柄じゃないのが、唯一残念で(笑)」

ファッションはこれからも積極的に楽しんでいきたいですね

“GOLD STANDARD RIPSTOP BEAUFORT CASUAL”は、1982年に登場した狩猟用ジャケット“BEAUFORT”
のディテールはそのままに、5ボタンで開閉可能なスタンドカラーのフードといったクラシカルなディテールをプラス。オーバーダイ加工のノンワックスのリップストップ生地も軽量で、様々なシーンに重宝しそうな一着。

「光石をこうしたら面白いんじゃないか」と思っていただけることが嬉しい

―俳優としてのご活躍に加えて、ファッションの企画へのご出演も大好評ですね。光石さんの着こなしをもっと見たい!という声も多いと思います。

「いえいえ、他におしゃれな方がたくさんいらっしゃるのに、よく僕に声をかけてくださったと思っていますよ。皆さんが『光石にこういうものを着せたら面白いんじゃないか』と思ってくださることが本当にありがたくて、それも含めて楽しんでやらせていただいています。映画やドラマでは、役柄に対して衣装さんが服を用意をしてくれて、監督と話しながらこれでいこうとなります。この役はこういう性格だから、光石 研がこの衣装を着て演じれば面白いんじゃないかとか、プロの目で考えてくださることが作品の面白さにも繋がります。ファッションの企画も同じで、スタッフの皆さんが、光石 研がこういう服を着て、ここを歩いたら面白いんじゃないかとか、この身体で遊んでくれることが、自分としてもすごく楽しいんです。これからも、もしお声をかけていただけたら、積極的に楽しんでいきたいと思っています」

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PROFILE
1961年、福岡県生まれ。16歳のときに映画「博多っ子純情」の主演に抜擢され、以後、数多くの作品に出演。その存在感から話題作にもひっぱりだこで、今春スタートのドラマ「珈琲いかがでしょう」(テレビ東京・毎週月曜23時6分〜)、「桜の塔」(テレビ朝日・毎週木曜21時〜)に出演中。

Photo : Satoru Tada (Rooster) Hair & Make-up :Kumiko Yamada Text : Satoko Hatakeyama
Edit : Takuro Kawase

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