ワイド&ショートなシルエットの
由来はフィッシングに
目下、「トランスポート」に次ぐ人気モデルとなっている「スペイ」。その誕生は1980年で、40年以上の歴史をもつロングセラーでもあります。一番の特徴は、ウエストレングスのショート丈。さらに、背中にベント(裾の切れ込み)のない設計ゆえ身幅がワイドに見える点も「スペイ」ならではの個性につながっています。
この独特なシルエット、実はフライフィッシング用アウターとして考案されたという歴史ゆえ。川の中まで入ってもアウターの裾が濡れず、また竿を操る動きを妨げないようワイドに設計されています。ちなみにモデル名は、スコットランドで2番目に長く、フライフィッシングの聖地として有名な“スペイ川”に由来しています。
元々はギアとしての機能性から生まれたシルエットでしたが、ワイドパンツが主流となるにつれ、“このバランスが合わせやすい!”と評判に。どちらかといえばツウ向けだった位置づけから、一気に人気モデルへと躍進しました。