バブアーのキルティングジャケットは
英国のリアルクローズ
表地の下に薄く中綿を入れ、ダイヤモンド型のステッチを全体に走らせたキルティングジャケット。英国を語るうえで欠かせない乗馬文化にも密接に関係し、ブリティッシュスタイルを象徴するアイテムのひとつとして親しまれています。
その魅力は、クラシックなルックスながら非常に軽いこと。それでいて中綿入りのため防寒性も備え、厚手のセーターなどを着込めば真冬まで快適に過ごすことができます。また、スーツスタイルにも難なくマッチするほど上品な印象のため、通勤アウターとしても広く愛されるようになりました。
キルティングジャケットを定番に掲げるブランドはいくつかありますが、先述のとおり本場イギリスではバブアーのシェアがかなり高め。というのも、バブアーのキルティングジャケットはワックスジャケットと並んで何十年も前から展開し続けるロングセラーなのです。
軽く、暖かく、汎用性にも優れる使い勝手から、英国のリアルクローズとして支持を拡大。
いまやキルティングジャケット=バブアーといっても過言ではないほど浸透しているのです。
30年定番「リデスデイル」が今季リニューアル
バブアーが現在展開するキルティングジャケットのなかで、特に長い歴史をもつ大定番モデルが「リデスデイル」。ブランド発祥の地・スコットランドの国境に横たわるリデステイル渓谷にちなんでその名がついた一着です。誕生は1994年で、今年でちょうど30周年。当初は乗馬などカントリーライフのために発売したアイテムでしたが、ジャケットにも合わせられるハーフコート丈や上品なたたずまいから都会の装いとしても受け入れられ今に至ります。
そしてアニバーサリーイヤーとなる今年、時代にキャッチアップするアップデートを実施。写真右が従来作、左がリニューアル版です。スタイリッシュなバランスをキープしつつシルエットにゆとりをもたせ、より今どきなムードに進化を遂げました。スーツや厚手のニットとのレイヤードがよりしやすくなっているのもポイントです。
ディテール面では、襟などに使用しているコーデュロイの畝幅(うねはば)を細くして洗練された印象を高め、背中のサイドベンツ(スリット)を従来よりも深く変更。裾さばきがより軽やかになる機能性に加え、バックスタイルの見た目にも影響しています。ベントをスナップボタンで留められる仕様は以前と同じで、裾周りをすっきりと見せることもできます。往年の魅力をキープしながら、時代に合わせて微差を改良。現在のスタイルにいっそうフィットする一着となりました。
ワックスジャケットの人気モデルにも
キルティングバージョンが登場
トランスポート キルティング ブルゾン
¥45,100
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今季デビューの新作にも注目。バブアーファンにとっては言わずと知れた人気モデル「トランスポート」と「スペイ」ですが、キルティング素材になるとグッと新鮮に映ります。
どちらもワイドなAライン&ショートな着丈が魅力ですが、ハリ感のあるキルティング素材によってシルエットの個性がいっそう引き立った顔つきに。そして、着心地はいっそう軽く仕上がっています。
トランスポートのスラッシュポケットやスペイのD管など、特徴的なディテールも健在。汎用性においても、ワックスジャケットに引けをとらない万能ぶりです。ツイードジャケットやシェトランドニットといった英国らしいアイテムからスウェットまでマッチしつつ、ワックスよりもスポーティで軽快な装いに。素材違いで揃えてみるのもおすすめです。
ここでご紹介したアイテム以外にも、「ビデイル」のキルティングジャケットなどさまざまなキルティングコレクションが揃います。周りとはちょっと違うバブアーをお求めの方は、ぜひキルティングをチェックしてみてください。